小さな貿易会社を経営してる人のブログ

経済、経営、金融をお題に緩く更新

意識すべきはチップを増やすことのみ

基本。物事なんでもそうですが、ポーカーにも基本的なプレイと言われるものがあって、例えばリンプインせずにオープンレイズで参加が基本だとか、またその際のレイズ額は3BBくらいが基本だよねとかです。人によって基本的なプレイに多少の差はあれど、大体どれも似たり寄ったりのアレです。

で、基本的にポーカーをある程度やり込むと早い段階で"期待値"と言う概念にぶつかります。これは俗に言うところの「アウツが何枚でなんちゃらのオッズがいくつでどうちゃらこうちゃら。だからcall or fold」ってやつです。

これらを考えながらプレイするのも基本プレイの一環ですし、最近では"GTO"(最適なゲーム理論的な)理論を取り入れるプレイヤーも一定数見受けられるのでこれもある意味基本になりつつあると言えるでしょう。

それで、これらの基本を理解した上で、また、基本をベースとして、細かい部分を自分なりの味付けにしてプレイしましょうってのがポーカーの醍醐味だと思うのですが、その基本を基本と思い込まない事も時として重要だと言えます。

例えばAKs,AKoこれらのハンドはプレミアムハンドだとされ、プリフロップでオールインしても良いハンドだと言われます。

このハンドでプリフロオールインは期待値的に言えばプラスの行動ですから、基本的には問題のないアクションとなりこんなシチュエーションを考えてみましょう。

UTG:fold

MP1:3bbでオープン

MP2:fold

BTN:call

SB:fold

BB(自分、ハンドAKs):3bet-12bb

*MP1は非常にルースなプレイヤーとします。

*MP1、自分共にスタックは200BBとします。

*リングゲームと仮定します。

MP1:all in

BTN:fold

BB自分:all in call

よく見る光景ですね。

ここで考えて頂きたいのが、「コールして良いハンドなのでコールする」が全てなのかと言う事です。

負けたら大損失、勝ったら大儲け。となり、マクロ的には期待値プラスのアクション。ミクロ的にはただのギャンブルとなりますが、私の考えではここはfold一択です。

これは相手がAA、KKかも云々の話ではなく単純に面倒くさい局面だからです。

私的に勝つか負けるか全く分からないオールイン勝負なんかしなくて良くねと言う考えで、ポーカーをプレイする上で1番重要なのは"チップを増やす事"だとしているので余計そう思うのかもしれません。

こういう局面で期待値プラスだからと脳死的にコールしてしまうプレイヤーを私は上手いプレイヤーだと思えません。と言うか殆ど皆さんコールすると思います。

後はAQo、AJoの扱いです。

UTG:fold

MP1(自分AQo):3bbでオープン

MP2:fold

BTN:fold

SB:fold

BB:3bet to 12bb

* BBはルースアグレッシブなプレイヤーとします。

*自分、BB共にスタックは200BBとします。

*リングゲームと仮定します。

この局面、 BBからの3betに対してAQoコールは基本的にギリギリ良しとされると思いますが、私は脳死foldです。

理由は相手のハンドはさておき、面倒くさい局面にしかならないからです。ただただ面倒くさい。

コールした後、仮にフロップにAが落ちても相手のハンドがAKであるかもの不安要素が付き纏いますし、フロップ見て相手プレイヤーが諦めモードに入っちゃうとリスクを負ってコールした割に全然稼げないとなるからです。

AQoやAJoで3betコールするくらいなら、セットやT9s、98s、87s、76s、65s系のハンドの方がよっぽど良い気がします。

ポーカーはチップを増やすゲームなのですから、簡単な分かりやすい所だけやっていれば良く、ハンドの強弱に囚われる事は非常に良くないと言うのが自論であり、ベットは常に小さめ、面倒な局面は避ける、ハンド強弱は気にしない、相手のテル読み意識、自分からのアクションで稼ぐのではなく相手のブラフを誘いそれをキャッチするスタイル。これが私の基本スタイルです。