こんにちは、りょっしゃんです。
今回は、「フィボナッチリトレースメント」を活用した手法について解説していきたいと思います。
通常、フィボナッチリトレースメントは、「上昇トレンドにおける押し目」「下降トレンドにおける戻り」を判断する際に使用しますが、今回は少し違った使い方をしていきます。
通常の使用についてはこちらにまとめてあります。
目次
下落に対しての使用
上のチャートはBTC/JPYの30分足です。
黄色矢印の最安値は直前に大きな下落をしています。
何故ここで下げ止まったのか?それは黄色矢印の直前に発生した波が関係してきます。
黄色矢印の直前に発生した波とは赤矢印から青矢印までの上げ波のことです。
上の画像をご覧いただければわかる通り、直近の波(赤から青)に向かってリトレースメントを引きます。
61.8%の水準で反発を繰り返し、その後61.8%を下へブレイク。
するとどうでしょう、今度は161.8%の水準でピタリと反発しています。
上昇に対しての使用
さて、今度は上昇に対しての使用ですが、これは先程と同じチャートで同じ期間です。
黄色矢印最高値は何故ここで上げ止まったのか?これも先程と同じで直前の波が大きく関係してきます。
直前の波は青矢印から赤矢印の下げ波なのでリトレースメントを青から赤へ引きます。
すると最高値(黄色矢印)は161.8%水準でピタリと止まっている事がわかりますね。
ただし、ちょっとしたコツがあり、画像の通り本来ならば、黄色丸(ヒゲの先端)にリトレースメントの支点を合わしてしまいがちですが、 ここでは赤丸右と同じ価格帯で合わせる必要があります。
青矢印の直前最高値も若干ズラしているのがお分かりになると思います。
どのようなシチュエーションで使うのか?
ここまでは、下落、上昇共に直前の波の最高値から最安値、或いは最安値から最高値に向かってリトレースメントを引くと次の波は161.8%の水準でピタリと反発するという内容でしたね。
では、ここからはこの法則を使った実際のトレード戦略を考えていきましょう。
これは、2019/2/11現在のBTC/JPYチャートです。
この後の値動きは、まだ誰にも分かりません。
まず、シンプルにチャートを見て、強い上昇の後の調整(下落)局面であることは分かると思います。
個人的には、61.8%水準の赤線まではまだ下げる気もしますが、もし今この状態から上昇するとすれば、どこで反発するか気になりますね。
実際にリトレースメントを引いてみます。
青矢印から赤矢印にリトレースメントを引いた161.8%水準は緑の水平線です。
これは、かなり我流だと思うのですが、私個人の認識としては、現在のチャート推移は、緑の水平線から赤の水平線までのレンジ相場とみています。
この場合プランは2通りあります。
1.緑線で売りエントリー 、黄色線到達で損切り。
2.赤線で買いエントリー、黄色線到達で損切り。
つまり現在の価格帯では、手出ししない。
そしてこの戦略はあくまでも、現在価格からそのまま上昇した場合のみです。
仮にチャートがこのようになった場合は161.8%は更新され、さらに上の価格帯に押し上げられます。
このように、直近の値動きに対してリニアに対応していく必要があるというのがこの手法の肝です。
まとめ
この手法を使うことによって適切なポイントでのエントリー、利確はおろか、現在の価格レンジを把握する事が可能になります。
使い方は少しコツ(リトレースメントの支点をどこにするか)が難しいですが、慣れてしまえば非常に簡単かつシンプルです。
何よりチャートをインジケーターでゴチャゴチャにする必要がありません。
勿論、相場に絶対はありませんから、この手法が機能しない場合もあるでしょう。また通貨ペアによっては161.8%の水準で反発しないケースもあります。
ドル円なんかは261.8%水準だったりします。
このように柔軟かつ値動きに対してリニアに対応していく事によって、この手法を上手く活用でき、自身の勝率をぐんと押し上げる事が出来るはずです。