値動きを測る為に用いられるローソク足。
一言にローソク足と言いましても、その一本一本に様々な形があり、同時に様々な意味を示します。
今回は、ローソク足単体の解説ではなく、ある一定期間の2本の連続したローソク足が示すシグナルについて解説していきたいと思います。
ローソク足単体の解説は以下の記事からご覧ください。
目次
2本の連続したローソク足が示すシグナル
①かぶせ線
先の大陽線の中心付近まで下落した陰線が続きます。
②毛抜き(陽線から陰線の順)
先の陽線と次の陰線の高値が揃います。
③出会い線(陽線から陰線の順)
先の陽線から大きく上がった始値から陰線が始まり、先のローソク足の終値付近まで下がります。
④はらみ線(陽線から陰線の順)
先の大陽線の後にその範囲内に収まる小陰線が続きます。
⑥切り込み線
先の大陰線の中心付近より上で高値が付いた大陽線が続きます。
⑦毛抜き(陰線から陽線の順)
先の陰線と次の陽線の安値が揃います。
⑧出会い線(陰線から陽線の順)
先の陰線から大きく下がった始値から始まり、先のローソク足の終値付近まで上がります。
⑨はらみ線(陰線から陽線の順)
先の大陰線の後に、その範囲内に収まる小陽線が続きます。
特に信憑性の高い2本のローソク足から構成されるシグナル
陽線つつみ足
先の陰線を、次の陽線がすっぽり包み込みます。
陰線つつみ足
先の陽線を、次の陰線がすっぽり包み込みます。
これらつつみ足は、発生する回数はそう多くありませんが、その分とても強力なエントリー根拠になることから、前述の「かぶせ線」「切り込み線」「はらみ線 」「出会い線」「毛抜き」よりも信憑性が高いと言えます。
実際の相場からシグナルを見つけてみる
高値圏で青丸部分にて陰線が陽線を包んでいる事がお分かりになると思います。つまり、それまで上昇トレンドだった相場は、「陰線のつつみ足」を出すと、その後下降トレンドへと転換していった記録です。
まとめ
今回は2本の連続するローソク足のシグナルについて解説してきましたが、これらローソク足の組み合わせの名称を覚える必要は全く意味のない事だと言えるでしょう。
大事なことは、
・2本のローソク足の形を覚える事(陰線、陽線の順序や、それぞれの実態の大きさの判別)
・長い期間の時間足ほど、より信憑性が高くなる事。(1時間足より日足、日足より月足)
・高値圏、底値圏でのシグナルかどうか。(相場の全体像を把握する)
これら3点を意識することにより2本の連続するローソク足が示すシグナルは、より強い効力を発揮します。