今回は「ローソク足の見方」について解説していきたいと思います。
ローソク足は1本で、「始値」「終値」「高値」「安値」の4つの値から構成され、さらにある一定期間の値動きを表します。ここで言うある一定期間とは時間足の事です。「日足」であれば1日の値動きをローソク足1本で表し、「1時間足」であれば1時間の値動きをローソク足1本で表します。
つまり「日足」であれば1日1本、「1時間足」であれば1日24本となります。
では、実際にローソク足を見ていきましょう。
目次
ローソク足の見方
ローソクの長方形部分(始値と終値の差)を「実体」と言い棒線部分を「ヒゲ」と言います。また、終値が始値より高くなった(値上がりした)ローソクを陽線、終値が始値より低くなった(値下がりした)ローソクを陰線と言います。
ヒゲは始値や終値よりも一時的に高値が高かった場合や、安値が安かった場合に上下に伸びるものであり、実体の上に付くヒゲを「上ヒゲ」、下に付くヒゲを「下ヒゲ」と言います。
もしヒゲが出ていない場合は、始値(終値) と安値(高値)が同じ値段であると言えるでしょう。
マーケットの流れをローソク足から読み解く
マーケットが開いてすぐに安値を更新しその後、始値を上へ突き抜け、高値を更新。高値更新後は、緩やかに下げ終値を迎えた図です。
これを一本のローソク足に表すと図右側の陽線のローソク足が出来上がるのです。
このことからローソク足1本にしても様々な物語があり、相場の流れがおおよそ読み解ける事がわかりますね。
ローソク足の形や長さから今後の流れを予測する
ヒゲが短く、実体の長い「大陽線」「大陰線」はとても強い勢いを表します。
天井圏で大陰線が出た場合は、その後は下落が予想され、逆に底値圏で大陽線が出た場合は上昇が期待できます。
実体が短く、ヒゲが一方へ長く伸びている「下陰陽線」「下陰陰線」「上陰陽線」「上陰陰線」は強い勢いを表します。
底値圏で「下陰陽線、下陰陰線」が出た場合は、売り圧力が弱まり買い圧力が強くなっている事を表すため、強い買いサインになります。しかし、天井圏で出た場合は、首吊り線と呼ばれ、その後下落する恐れがあるので注意が必要です。
また、天井圏で「上陰陽線、上陰陰線」が出た場合は、 買い圧力が弱まり売り圧力が強くなっている事を表すため、強い売りサインとなります。
主にトレンド転換点で良く見られるシグナルです。
上昇トレンドで出現すれば、その後下降トレンドになる可能性。下降トレンドであれば、その後上昇トレンドへ転換する可能性があります。
基本的には、動きが起きるまでは様子見がスタンダードです。
まとめ
これらのシグナル一つ一つの名称を覚えることに意味はなく、一本のローソク足を見た瞬間に形や長さで相場の流れを把握することに意義があるものです。
その点を意識しつつ、
・より長い期間の時間足の方が信憑性が高い。(1時間足より日足、日足より月足)
・直近の相場の全体像(底値圏なのか天井圏なのか)
さらにこの2点を意識してトレードすることにより、ローソク足は効力を発揮すると言えるでしょう。